mid90's

はじめに
スケーターではないんだけどスケーターの最高にイケてる所ってどこでも遊び場にしちゃう所だと思う

はい!
この映画は2018年にアメリカで公開されている。
A24信者の僕にとってはアメリカ合衆国のトレイラーが出た頃からヤバい映画が出るとワクワクしていた。結局日本公開はないだろうと思っていた一年前の2019年。日本公開が決定し歓喜した事を覚えている。
監督がジョナヒルという事にも驚いた。ジョナヒルといえば当時ちょうどNetflixオリジナルのMANIACSというドラマに出ていたので親近感も湧いた。

mid90's
直訳すると90年代半ば
僕は90年生まれなので懐かしいなんて感情はひとつもない。95年にはスケートボードを題材としたKIDSが公開、同年にはトレインスポッティングといったまさに青春映画、カルチャーに湧いた90年代。当時の記憶などほとんどないし知らない。

僕が映画やスケートボードカルチャーにどっぷりハマったのは20代半ばからだ。遅いといえば遅いがハマりようが自分でも異常だと思った。
それは30歳になる今でも冷める事がない。
そんな事でこの映画は本当に楽しみにしていた。
本編はというとポストKIDSといったのを想像していたのだけれどKIDSより前向きに観れた。
KIDSは後味が悪い。後味というより全体的にヒヤヒヤする。mid90'sは10代の青年達のただの日常。映画を観てるという感覚はなくスケートボードビデオを観ている感じ。
2010年代半ばには90年代リバイバルが起こりファッションも古くない、というかイマドキだった。
東海岸のヒップホップにどっぷりハマる兄役が着ているNasのTシャツ。あれは最高にカッケェTシャツだけど同時に疎外感をめちゃくちゃ感じた。
10代の煙草を吸ってイキる仕草なんて世界共通なんだ。そんなお茶目なシーンもあってクスクスしてしまった。
世界共通でいうと先(将来)が見えずもがく姿なんてまさにそうでこういう感覚をもう一度思い出したいから青春映画が好きなんだと再確認。
今でも自分の将来なんてめちゃくちゃ不安だけどね。ただ10代の時に感じていたそれとは違う。
できれば10代でこの映画と出会いたかった。そんな映画たくさんある。自分の子どもにはたくさん映画をすすめたい。子どもどころか恋人すらいないのだけど。
今回、渋谷パルコ内にあるwhite cinequintoで鑑賞したんだけど建て替え前のパルコにあったcinequintoから大好きな映画館で新しくなって初めて観に行けたのがmid90'sだった事も個人的には嬉しい。
cinequintoで初めて観た映画がストレイトアウタコンプトン。その時は劇場内は野郎だらけBBOY大量発生したんだけどmid90'sは僕より若いカップルで観に来てる人達が多くて時代は確実に変わってるなぁと感じた