オンザロック

ソフィア・コッポラとA24,Apple OriginalFilmによるオンザロックが日本で公開されたのは去年。2020年。

ソフィアの映画は絶対に映画館で観たいと思っていたから去年劇場に行けなかった事を悔やんだ。そんな事も忘れている頃、知り合いのインスタグラムストーリーで目黒シネマでロストイントランスレーション オンザロックの二本立てが上映されている事を知ったのは目黒シネマ、ソフィアコッポラ特集の最終日だった。
ロストイントランスレーションを観たのは2017年に北千住の芸術センターで同じくソフィアコッポラ特集が行われていて、当時勤めていた会社の先輩にチケットを頂いた事がきっかけ。
当時の自分はとにかく映画にどっぷりハマっていて休日になると必ず映画館に行ってジャンル問わず映画を観ていた。そんな最中でも2003年に上映された映画がとても新鮮でこんなに素晴らしい映画があったなんてと くらってからソフィアの大ファンだ。
ソフィアの映画は強要しない。自分の体験談だったり感じた事を丁寧に描きそして美しく映像にして音にのせて映画にする。
オンザロックのあらすじはニューヨークに住む現代女性ローラが夫の浮気を疑いプレイボーイの父親に相談をして探偵まがいな行動を取る。そんな感じ。
物語の1/3ほどで妻と夫が主体ではなく娘と父の映画というものがわかる。古いジェンダー観を持つ父親と現代を強く生きる女性。これはまさに現代社会の問題となっている事だ。
女性は髪が長い方が良い。髪型を自由に選べる強い女性になりなさい。そんな会話が脚本に組まれていた。
ソフィアに映画のいろはを教えたのは父であるゴッドファーザーのフランシスコードコッポラだ。
今までのソフィアの映画の多くは製作総指揮でフランシスコードコッポラの名前があったがこのオンザロックにはなかった。ある意味ソフィアの父親離れを題材にした映画なのかもしれない。
とはいえ家族というものは切っても切れない。こういう娘と父親を主体とした映画を観ると必ず家庭と娘がほしくなる…。